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「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

「理想のリーダー像」というと何をイメージされますか?

正解・不正解ではなく、色々なリーダーの形があって然るべきなのですが、そんなリーダーの在り方について書かれた本を紹介します。

著書の中で書かれているリーダーは、ほぼ経営者を指していますが、例えばチームリーダーに置き換えた場合も同じことが言えるので、人の上に立つ人皆が該当すると思います。

現時点での自分自身と比較してどうか?足りていないことはないか?

これからリーダーになる人も既にリーダーの人も、立場に関わらず、読むと必ず気付きを得られると思います。

 

※あくまで読書感想なので、細かな内容分析はしないです

 

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

出版社:サンマーク出版

著者:岩田松雄

 

著者はザ・ボディショップとスターバックスコーヒージャパンでCEOを勤められた方です。

この本を知った当時、私はチームリーダーになりたてくらいで「理想のリーダー像」を探し求めていた時期だったと思います。

ただしその当時に実際に手にとって読むには至りませんでした。

その理由は良く分かんないですが(笑)、良く言えば「自身の信念を貫きたかった」からであり、でも正直なところは「怖かった」のかなぁと。

本を読むことによって、自分の至らなさや不甲斐なさに気付くことが怖かったんだろうなぁと思います。

 

私は3人兄弟の末っ子なのですが、どちらかというと年上に可愛がってもらうタイプですし、自分も望んでそのポジションを選んでいます。

なので所謂リーダー気質のかけらもないです。

ただ兄を含めて周りの年配者の人を引っ張っていく姿を見てきているので、自分が年上になるグループだと”こうあるべきだ”というのが自然と働くのか、気付いたら先頭に立っている、または立たされていることが多いです。

心掛けや行動、著書内の全てが一致しているわけでは決してないですが、該当する項目も多数あり、周りが押し上げてくれるという感覚は何となく分かる気がしました。

 

少し本の内容に触れますが、新入社員の女性事務員に灰皿の片付けをお願いする件があり、その真意としては女性軽視ではなく、時給換算した場合に、高給取りの自分はもっと付加価値のある仕事を、そして時給が安い女性新入社員は今のうちは出来ることを・・・ということが書かれているのですが、これは私は納得がいきませんでした。

著者は極端なまでに効率を重視する割りに、この件では女性従業員の作業効率は一切無視されているのが、非常に気持ち悪く感じました。

私には全く逆の方針があり、客人は自分で迎え入れ、必要なら自分でお茶も出します。

その理由は、自分のお客なのだから自分でやれば良いと思うし、自分のお客の後片付けも自分でやれば良いと思っているからです。

事務員には事務員としての本業があり、それを途中で止めさせてまでやってもらう価値のある仕事とは思っていないからです。

 

要は、お茶汲みや来客対応・片付け掃除などの雑務を業務契約しているのであれば問題ないのです。

それ相応の対価を与えているから、その無駄と思われる作業も無駄にはならないのかなと、私は思うのです。

日本の企業はまだまだこの辺の考えが甘過ぎると私は常日頃感じています。

 

何回か読み直しても書かれていること意外に真意はなさそうだったので、この部分に関してだけは疑問を感じました。

また6章以降は、項目が多い割りにはおまけ感が強く、イマイチ重要ではないと感じました。

 

自身のリーダーとしての考え方の整理とか、これからリーダーになるための心構えとか、軽い気持ちで購読してみることをお勧めします。

自分なりのリーダー像を構築しつつ、部下に慕われ会社の経営に責任をもてるリーダーを目指したいですね。

 

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