働き方・意識改革

状況把握し、根本原因を見つけ出し、課題解決する。

人間誰しも、生きてれば様々なトラブルに遭遇すると思います。

そこで今回は、状況把握力課題解決力についてのお話です。

プライベートでもビジネスでも基本的な考え方は同じだと思いますが、基本的にはビジネスシーンとして考えてみてくださいね。

 

目次

状況把握力

起こっている問題を理解する力(問題に対する理解)

自分のできることを理解する力 (自分自身への理解)

他人ができることを理解する力 (他人への理解)

 

この3つは対ですが、中堅クラス社員であれば最低でも上2つは必須スキルと言えるでしょう。

問題を正確に理解が出来ないと、話は先へ進みません。

自分のことが分かっていないと、何も出来ないのに無闇に首を突っ込むトラブルメーカーになってしまったり、問題解決出来るのに何もしない傍観野郎のレッテルを張られる可能性だってあります。

そして他人のことが分かっていないと、手に負えない問題に対して誰にヘルプを出せば良いのか?誰に聞けば良いのか?分からず、効率を考えるうえではマイナスと言えます。

 

当事者意識

「もっと当事者意識を持って」

新入社員の方や社歴が浅い方は、もしかしたら入社式や研修期間で耳にしたりメンターから言われたことがあるかもしれません。

自分から仕事を取りにいくという意味でも使われていると思います。

 

特に経験が浅い間は、状況把握力を鍛えつつ、この当事者意識を養うと良いかもしれません。

自分だったら何が出来るか?」 -> 自分を知る

他の人はどうのように対処したのか?」 -> 他人を知る

要するにアンテナを張りましょうということです。

 

極端な例ですが「今日なんか暑いね。エアコン効いてないんじゃない?」って愚痴るんじゃなくて、そう思ったら、そう気付いたなら自分で動きましょうということです。

こう言うとほら、積極的能動的に動けている人って少ないことに気付きませんか?

 

しかしながらこの当事者意識には注意も必要です。

例えば、全従業員に売上(利益)に対する当事者意識を持ってもらいたいと考える経営者は多いはずです。

●営業部であれば、新規契約件数で貢献する。

●製造部であれば、製造件数で貢献する。

●購買部であれば、購買先の選定や購買タイミングで貢献する。

●管理部であれば、業務効率化やスリム化でコスト削減して貢献する。

一例ですが、このように考えられるかなと思います。

 

この時、製造部に「どうやったら新規契約件数が増やせるか?」は求めないですよね。

管理部に「どうやったら製造部が製造ノルマの件数を達成できるか?」を求めないですよね。

逆に求められていないけど、製造部の人から営業部にアドバイスはあるかもしれません。管理部の人から製造部の人にアドバイスがあるかもしれません。

 

決して求めてはいけないわけではないですが、責務範囲を超えての要求は避けるべきと私は考えています。

また当事者意識を持った能動的行動は褒められるべきだと思っていますが、責務範囲を超えているので避けるべきと私は考えます。

理由は至ってシンプルで、評価が出来ないからです。

 

「いや評価できる/してるよ」って場合は、評価基準が職種毎に曖昧になってる可能性もあるので、評価基準を見直す必要があるかもしれません。

「みんなでみんなで」という風習が見受けられやりがいの搾取が公然と行われている印象です。

評価制度が「相対評価」か「絶対評価」かというのも小さくない要因だと考えています。

私の知っている中小製造業では、まだまだ責任範囲が不明確です。

 

評価制度に関しては、また別の記事としてまとめたいなと思っておりますのでご期待下さい。

 

問題解決力

問題を解決するためには、問題の根本原因を導き出す必要があります。

根本原因を分からないまま対応してしますと、思うような改善結果を得られなかったり、時には思いもよらぬところに影響を及ぼしたりします。

 

根本原因

根本原因にたどり着く手法として、答えを出す度に「なぜ」を繰り返す手法は有名です。

そうして導き出した原因と結果の因果関係をしっかり見極め、根本原因に辿りつきます。

 

相関関係と因果関係

マーケティング業界では一般的(?)な考え方かもしれません。(マーケティングに詳しくないので知らないですが、っぽいので)

因果関係が認められれば相関関係があると言えるが、相関関係があるからと言って因果関係があるとは言えない。

相関関係と因果関係だけで一つ記事がかけるくらいなので深追いはしませんが(w)、「○○(原因)だから、△△(結果)になった。」と言える場合、そこには因果関係が成り立ちます。

この因果関係にあたる事柄が問題の根本原因となります。

 

さいごに

この記事を書く数日前のことですが、会社であるトラブルが発生し、早急にいろいろ会議したりしてどうしていくかの議論が進められていると聞いていたのですが、「そのトラブルの根本原因は?」と聞いたら明確な答えが返ってこないし、返ってくるのが抽象的な話ばかりでした。

それっぽい理由を並び立ててはいるが、どれも的を射てないのです。

皆さんも思い当たるフシはあると思いますが、確かに全く原因がないわけではないので「まぁ、そういう可能性もありますねぇ」となるヤツです。

根本原因の解決が困難であればあるだけ、隠したくなる心理も働くので、状況を難しくしてる場合もあります。

このあたりは、別記事「日本人の知らない会議の鉄則」にも書いている普段からのチームビルディグを通して解決していく必要もあるかもしれません。

要は言える雰囲気であったり、言える信頼関係の構築ですね。

 

行動力があって責任感から「何とか改善しなくちゃ」と思って行動することは素晴らしいのですが、問題がセンシティブであればあるほど、正しく進めないと複雑化しちゃう要因になりかねないのでご注意下さい。

 

問題と真摯に向き合いチームやメンバーを信頼して根本原因を導き出し、そして最適な解決を図る。」です。

 

最後に、自分自身が熱くなってしまった状態だと、そもそも冷静に問題に向き合えない/分析が出来ないため、前提条件は必ず「頭は冷静に」を忘れないようにしましょうね。

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